大阪府における日本刀の歴史

大阪府の日本刀で有名なのが、東大阪市にある石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)の石切丸と小狐丸です。石切丸と小狐丸はどちらも国の重要美術品となっており、毎年春と秋になると境内にある宝物館にて期間限定で公開され各地から日本刀のファンが集います。石切丸は石切劔箭神社のシンボルとして、平治物語で源義平が同名の刀を身につけていることで知られています。一方で、小狐丸の銘には、「宗近」(むねちか)の二文字が打たれています。一条天皇の名を受けた三条宗近が、狐の相槌で太刀を鍛えたという逸話が有名です。
石切丸は刃長が約76cm。小狐丸は刃長が約54cmと日本刀のなかでは比較的小さい姿をしています。一説には今日まで丹念に磨き上げられてきたことにより、現在の姿になったのではないかといわれています。