日本刀の重さ

日本刀は、ドラマなどで見ていると、その刀身の細長さや、軽やかな振り方によって割と重くなく見えますが、しかし、実際はかなり重いのです。

アルミニウムなどの軽い金属で作れば軽くなりますが、日本刀は基本的に玉鋼という純度の高い金属で作られているため、重いのです。

玉鋼のもともとの姿は砂鉄で、これをたたらという方法で純度を高めることで、玉鋼という質の高い鉄が生まれるのです。日本刀が見た目以上に重いのはそのためです。

日本刀は作られた時代によって分類することができ、西暦901年から1595年に作られた日本刀を、古刀といいます。古刀は騎馬戦においてよく用いられたため、非常に実用的です。長さは70cmほどで、重さは700gほど。

それから、江戸時代中期までに作られた刀を新刀といい、戦いがほとんどなくなったため、武士の地位を表すためだけに作られるようになりました。新刀は古刀よりも重いとされています。

そのあと、廃刀令が出されたあと作られたものを新々刀といいますが、これは長さもまちまちで、大きさもまちまちです。