150年ぶりに確認された名刀

あなたは島津正宗という名刀をご存じですか。2014年秋、150年ぶりに確認された稀代の名刀です。その名刀が島津正宗と呼ばれる刀です。江戸時代末期、皇女和宮が将軍家茂に降嫁した際、献上品として天皇家に献上された島津正宗です。しかしながら、この名刀は献上後間もなく所在不明となりました。それが京都国立博物館に1969年に天皇家に近い近衛家から譲り受けたと言うその名刀を2013年に博物館に寄贈した人物がいたために、その万こそ島津正宗であると専門家によって断定されるに至ったのでした。

なお、江戸末期、任孝天皇の第8皇女として生まれた和宮親子内親王 (1846-1877年)必武合体の象徴として、14代将軍徳川家茂 (1846-1866年)に嫁ぎました。皇女が武家に降嫁し、関東に下向したのは、歴史上で和宮のみです。皇室出身の和宮の身分に配慮し、家茂は側室を持ちませんでした。身体の弱かった家茂は、京都上洛の折りに21歳で病死してしまいました。そのため、2人の間に子供はいません。和宮は家茂の死後に剃髪して静寛院宮と称し、江戸開城の陰の力となったのでした。